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交人知愛第3号

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第3回の研修会が8月20日 米山町中津山公民館で開催されました。登米市民病院の診療看護師として毎日忙しく働いている大槻 恵さんが講師を務めてくださいました。

 大槻さんは中田町出身で,中田中学校時代は私の教え子でした。真面目で,どんなことも責任感あふれる活動をする生徒だったことを今でもはっきりと覚えています。熱意と誠意の感じる講話は,拝聴する塾生や耕人塾スタッフの心の中に響いてきました。

 仕事はもちろんのこと,中学校時代に登米市中学校弁論大会に出場した原稿もしっかり保管していて,この研修会で披露してくれました。

 大槻さんの看護師になるきっかけはおじいちゃんの事故がきっかけでした。仕事中の事故で障害者になったおじいちゃんを必死に看護するおばあちゃんの姿を見て「私も将来看護師になって,身も,心も傷ついた患者さんに優しさと生きる勇気を与えられる人になりたい」と考えるようになったということです。

 以来,多くの時間を費やし,妻として,母として家庭と仕事を両立させるかたわら,大学院を出て,いろいろな資格を取って,診療看護師になり,現在忙しい日々を送っています。

 講話の一つ一つの中に,熱血さと純粋さが伝わりました。時には,思いをこらえきれずに涙する場面が,一層塾生たちの心を引きつけました。

 講話終了後に,いろいろな質問を受けて,一つ一つ丁寧に応えてくれました。本当に「命の現場」を感じさせる,素晴らしい研修会になりました。

 大槻さんのように自分の信念を貫き通せる大人はとても魅力的です。自分の仕事に誇りを持ち,突き進む覚悟が見えます。また,いつも多くの耕人塾スタッフの皆さんが支えてくださったことも感激です。塾生のみなさん!!中高生に真剣に関わってくれる大人がいることを支えにしながら,大志を抱いて下さい。